空き家バンクを活かして叶える愛媛暮らし｜支援制度・物件情報まとめ

瀬戸内海に臨み、温暖な気候と豊かな自然が魅力の愛媛県。道後温泉やしまなみ海道、柑橘類の名産地としても知られています。都市機能の整った松山市を中心に、離島や山間部まで多様な地域が広がるこのエリアは、移住希望者にとって理想的なフィールドです。

近年は都市部からのUターン・Iターンを支援する制度が整備され、空き家バンクを活用する人も増えています。住まい探しと地域との関係づくりを同時に進められる「空き家バンク」は、移住の第一歩として注目されています。

空き家バンクとは

空き家バンクとは、自治体が所有者から登録された空き家情報を公開し、移住希望者とマッチングする制度です。ウェブ検索・現地見学・契約手続きまで一貫してサポートされ、必要に応じて補助金や移住支援制度とも連携しています。

愛媛県の空き家事情

2023年の「住宅・土地統計調査」（総務省）によると、愛媛県の総住宅数は736,800戸、空き家数は145,600戸、空き家率は19.8％で過去最高を記録しました。全国平均の13.8％を大きく上回り、5.1戸に1戸が空き家という計算になります。

2018年比で空き家数は15,800戸増加しており、そのうち賃貸・売却・別荘以外の「その他の空き家」は90,100戸（12.2％）。この「その他の空き家率」は全国で4位となっており、利活用されないまま放置された住宅が深刻な課題となっています。

また、市町村別では今治市が23.2％、八幡浜市が22.5％と高い空き家率を示しています。気候面では温暖ながらも湿度が高く、潮風の影響で建物の劣化が進みやすい地域もあります。

愛媛県内の主要な空き家バンク

松山市

県庁所在地の松山市では、空き家改修費用の2/3（上限100万円）を補助する「移住者住宅改修支援事業」を実施しています。また、家財道具の搬出に対しても補助があります。都市機能が整いながらも、少し郊外に行けば自然豊かな環境も手に入る点が魅力です。

八幡浜市

空き家リフォーム費用の一部補助を実施しており、特に地元業者による施工を条件に支援が受けられます。漁港の町ならではの「港暮らし」が体験でき、空き家の多さを逆手に取った積極的な移住受け入れを行っています。

西条市・砥部町

西条市は「移住コンシェルジュ」窓口を設けており、物件案内から移住支援まで一括して相談できる体制が整っています。砥部町も公式ウェブサイトで制度や申請書類を分かりやすく提示しており、移住初心者にも優しい自治体です。

愛媛県内のその他の空き家バンク

市区町村	空き家バンク
	えひめ空き家情報バンク
松山市	離島の空き家 えひめ空き家情報バンク ミツハマル
今治市	えひめ空き家情報バンク
宇和島市	宇和島市空き家バンク えひめ空き家情報バンク
宇和島市	えひめ空き家情報バンク
八幡浜市	空き家バンク＿八幡浜市移住・定住支援ポータルサイト えひめ空き家情報バンク
八幡浜市	えひめ空き家情報バンク
新居浜市	新居浜市空き家バンク えひめ空き家情報バンク
西条市	西条市空き家バンク えひめ空き家情報バンク
大洲市	大洲市空き家バンク えひめ空き家情報バンク
伊予市	伊予市移住サポートセンター「いよりん」空家バンク えひめ空き家情報バンク
四国中央市	四国のまんなか空き家バンク えひめ空き家情報バンク
西予市	海里山の憧れ暮らし えひめ空き家情報バンク
東温市	東温市移住・定住支援ポータルサイト えひめ空き家情報バンク
上島町	上島町空き家バンク
久万高原町	久万高原町空き家バンク
砥部町	移住支援情報 えひめ空き家情報バンク
内子町	内子町移住定住支援サイト「うちこんかい」 えひめ空き家情報バンク
伊方町	伊方町空き家バンク えひめ空き家情報バンク
鬼北町	鬼北町空き家情報 えひめ空き家情報バンク
愛南町	愛南町空き家情報バンク えひめ空き家情報バンク

空き家バンク利用のメリット

1. 初期費用が抑えられる
   　100万円台の物件や土地付き住宅など、初期投資を抑えた住まいが見つかります。
2. 手厚いリフォーム補助制度
   　松山市をはじめ、多くの市町が改修費の2/3を補助する制度を実施中です。
3. 地域コミュニティとつながれる
   　移住相談窓口や体験住宅制度を通じて、住民との関係構築がしやすくなります。
4. 契約・法務のサポートが安心
   　自治体が関与しているため、法的リスクや不安を最小限に抑えられます。
5. ライフスタイルの多様性
   　都市部（松山）、農村部（内子町など）、離島（中島など）で、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。

利用時の注意点

一般的な注意点

• 築年数が古い場合、雨漏りやシロアリ被害、構造劣化が進行している可能性があります。
• リフォーム費用は数百万円かかる場合もあります。
• 登記や税制、固定資産税、再建築の可否など法的チェックが必要です。
• 上下水道やネット回線などインフラの整備状況は要確認です。

愛媛県特有の注意点

• 高湿度・潮風による木材の劣化やカビ・サビのリスク。
• 離島や山間部では交通アクセスが限定されるため、車や船の使用が前提となるケースもあります。
• 地域行事や生活習慣に溶け込む意識が、円滑な定住には欠かせません。

移住支援制度との連携

愛媛県の支援制度

• 移住者住宅改修支援事業：県と市町が連携し、改修費の2/3（最大100万円）を補助。さらに、家財撤去費や引越支援を組み合わせた独自制度もあります。
• 離島支援：三津浜や忽那諸島など、島しょ部では空き家再生・交通支援も実施中。

主な自治体の支援例

自治体	支援内容
松山市	改修費2/3補助（上限100万円）、家財搬出補助あり
八幡浜市	市内施工業者によるリフォームに対して補助金支給
西条市	移住コンシェルジュ制度での物件紹介・手続き支援
砥部町	分かりやすい制度紹介と申請サポート体制

※支援内容は年度ごとに変更の可能性があるため、最新情報は各自治体・県の公式サイトをご確認ください。

成功のポイント

1. 複数の市町で比較・検討を
   　県の空き家バンクだけでなく、市町ごとの独自物件・支援制度も積極的に確認しましょう。
2. 現地訪問は必須
   　オンライン情報では分からない地域の空気や距離感を体感してください。
3. 補助制度は事前に把握・計画的に活用を
   　申請期限や条件が異なるため、早めの情報収集が大切です。
4. リモートワーク・二拠点生活にも対応
   　松山市など都市部ではインフラも整備され、柔軟な働き方との相性も良好です。
5. 地域に根ざす意識が成功のカギ
   　移住後の生活には、地域文化への理解と、地元行事などへの参加が不可欠です。

まとめ

愛媛県は都市と自然が融合する、暮らしやすさに満ちた土地です。空き家バンクを活用し、理想の住まいを見つけることは、新しい人生のスタートを切るための有効な手段です。

制度やサポート体制も充実している今こそ、あなたの“愛あるえひめ暮らし”を始めてみませんか？空き家から始まる、あなただけの物語を応援しています。